Tableau で空間関数を使用する方法

Tableau で空間関数を使用する方法

Clock Icon2022.10.03

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はじめに:

Tableau には、データ分析をより快適にするために空間関数がいくつか用意されています。この記事では、Tableau で空間分析を行う際に役に立つ空間関数について例を挙げてご説明します。

空間関数のご紹介と使用する方法:

Tableau では空間分析を行うためにおよびデータ ソースを結合するためにいくつかの空間関数を使用することができます。これらは、Area、Buffer、Distance、Makeline、Makepoint (緯度と経度を使用)、および Makepoint (空間参照識別子を使用) です。

ここで重要な注意点としては、現在 Tableau で一つの地理空間ソースで混合ジオメトリをサポートしていないことです。そのため、ご使用中のデータソースには複数の空間オブジェクトの混合を存在する場合はジオメトリの種類に従ってデータを分割し、多層マップ機能を使用し、そのようなジオメトリを互いに重ね合わせることをお勧めします。複数の空間オブジェクトの事例としては:空間ポイントとポリゴン、空間ポイントと線、あるいは空間ポイントとポリゴンと線の組み合わせのことです。

空間関数の詳しい説明と関連する例を以下でご説明します。

1. Area 関数:

この関数で空間ポリゴンの総表面積を計算することができます。空間線や空間ポイントを含むデータで使用した際はゼロ値として返します。

関数の構文は、AREA(Polygon, "units")、ここで “Polygon” は空間オブジェクトを持つ列名です。例えば、シェープファイルを使用する場合は “ジオメトリ” という列名が対象ですが “hyper” 形式の抽出ファイルを使用する場合は “Spatial Obj” という列名が対象です。“units” は単位名でサポートされている単位名は、メートル ("meters"、"metres"、"m")、キロメートル ("kilometers"、"kilometres"、"km")、マイル ("miles" または "mi")、フィート ("feet"、"ft") です。

例えば、四つのポリゴンを持つシェープファイルを Tableau に導入した際に面積を計算する式とその結果が以下のようになります。

2. Buffer 関数:

この関数は、指定された単位と半径距離でポイントの周りにバッファー円を作成します。この関数は空間ポイントを持つデータソースのみで機能します。空間線または空間ポリゴンを持つデータで使用した際にエラーを返します。

関数の構文は、BUFFER(Geometry, number, "units") です。この式で “Geometry” は空間ポイントを持つ列名で、“number” はバッファ円の半径距離で、“units” は単位名でサポートされている単位名は、メートル ("meters"、"metres"、"m")、キロメートル ("kilometers"、"kilometres"、"km")、マイル ("miles" または "mi")、フィート ("feet"、"ft") です。この関数はライブ接続でのみ作成することができ、データ ソースが抽出に変換された場合も引き続き機能します。

例えば、三つの空間ポイントを持つシェープファイルを Tableau に導入した際の計算式は以下のようになります。“Buffer” が作成されたら地理的な役割が自動的に認識されます。“Buffer” フィールドをダブルクリックし地図上で色とラベルを加え以下のような結果が現れます。

3. Distance 関数:

この関数は二つの空間ポイント間の距離を指定した単位で返します。数値形式で表示される緯度と経度のデータに最適です。

関数の構文は、DISTANCE(Point1, Point2, "units'') で、“Point1” と “Point2” は数値形の緯度と経度を使用して作成された空間ポイントで、“units” は単位名でサポートされている単位名は、メートル ("meters"、"metres"、"m")、キロメートル ("kilometers"、"kilometres"、"km")、マイル ("miles" または "mi")、フィート ("feet"、"ft") です。

例えば、この関数を使用して経度の値は 140 で緯度の値は 35 と 36 とする二つの空間ポイント間の距離を次のように計算することができます:DISTANCE(MAKEPOINT(35,140), MAKEPOINT(36,140), "km")

データは Tableau に導入し、以下のような計算式を作成します。

4. Makeline 関数:

この関数を使用して二つの空間ポイント間に線を生成します。地図上に出発地と目的地がある線を作成すると便利です。起点と終点のペアを持つデータの複数の行があれば一つの計算フィールドで複数の線を作成することができます。

関数の構文は、MAKELINE(Point1, Point2)で、“Point1” と “Point2” は数値形の緯度と経度を使用して作成された空間ポイントです。例えば、以下の関数を使用し、経度の値が 140 で緯度の値が 36 と 37 の 二つの空間ポイント間に線を作成することができます。

逆に、フィールドをデータから取得する際に式を次のように変更します。

このような式の結果が次の地図に示されています。

5. Makepoint 関数 (緯度および経度を使用):

この数式は、緯度と経度の数値データを空間ポイントに変換します。MAKEPOINT を使用し非空間データ ソースを空間データ対応に変換し、別の空間ファイルと結合できるようにすることもできます。

関数の構文は、MAKEPOINT(Latitude, Longitude)で、“Latitude” と “Longitude” はデータから取得する緯度と経度の数値です。以下のような事例を参考にしてください。

6. Makepoint 関数 (空間参照識別子を使用):

この関数しようして、投影された地理座標から空間オブジェクトにデータを変換できます。空間参照識別子(SRID) は座標系を指定するために EPSG 参照系コードを使用します。もし SRID は指定されない際にWGS84 と仮定されることでパラメータはデフォルトで緯度/経度として扱われます。この関数はライブ接続でのみ作成することができ、データ ソースが抽出に変換された場合も引き続き機能します。

関数の構文は、MAKEPOINT(X-coordinate, Y-coordinate, SRID)。この関数を使用した事例とその結果を以下のように示しています。

最後に:

さまざまな空間関数を使用することで、Tableau で空間データ分析を行うことができます。

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